霜月2008/11/01 21:21

 買い物に出るのが遅かった。夕闇が迫っていた。
空気が冷たく、叢の虫の声もすっかり弱くなった。

 「クエッ、クエッ、」
あれは白鳥の声だ。

 向うから歩いてきた男性と、その後から来た女性も「白鳥の声ですよね」と自転車から降りて三人で青い色が僅かに残っている空を見上げたが鳥の姿は見えない。
 鳴き声もやがて消えてしまった。

 「あら、eさん?」と名を呼ばれて改めて見たら女性は近所の人だった。
 「退屈しているからお出かけください」
 「ありがとう」
それではと訪問するほど親しい間柄ではないが嬉しい言葉だった。

 スーパーのドアが開くとほかッと暖かい。
店舗に暖房が入ったのだ。
 東京では今日木枯らし一号が吹いたとニュースがあった。
日がどんどん過ぎてゆく。早くも11月だ。

コメント

_ おち ― 2008/11/02 22:18

冬の使者白鳥のエピソード第一号ですね、楽しみにしています。
こちら日中は25度庭の手入れにまだキンチョールが手放せない
ほど蚊がいます、でも、朝夕の冷え込みには確かに冬間近ですね。

_ eーばあ ― 2008/11/03 20:34

おちさん
さすが南国、まだキンチョールですか。
外仕事の蚊には悩まされますよね。
私、蚊に好かれるタイプです(>_<)
こちらの蚊は はや冬篭り(?)に入ったようです。
今日は19度ありましたが明日からは寒気が入るとのことです。

_ 竹ちゃん ― 2008/11/04 20:35

もう冬の訪れですか?
まだ、僕は昼の散歩はTシャツです。
1時間も歩けば汗びっしょりになりますよ。
紅葉もまだ始まっていませんし、
列島の長さを感じますね。

_ eーばあ ― 2008/11/04 21:08

竹さん
こんばんは
またTシャツですか、オドロキ!
青森に初雪のニュースが入りました。
同じ東北でも太平洋側は雪は少ないです。
>列島の長さを感じますね
そうですね~~

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック