あのころ2012/11/09 20:45

《空き地の秋》


 数日前、新聞のコラム「河北春秋」に秋田市の記事があった。

 同じ東北内でも 離れた地でふるさとの記事に出会うと、街のたたずまいや人とともに思い出が湧き上がって懐かしい。

 広小路にある書店が閉店するという。書店の名前はないのに、「K書店」とすぐに分かった。

 私が高校の頃出来た書店で、その前からあった「M書店」とハシゴで学校帰りよく立ち寄った。
 本を買う小遣いは、なかったが本屋は好きだった^^;;

 広小路は駅からの通りで、登校のときはいつも早足で歩いていた。
高校は駅から遠く、手提げかばんを持って40分も走るように歩かなければ遅刻した。 汽車から降りた同校の女学生は誰もが競争のように歩いていた。

 通学には随分と時間がかかった。
朝6時半に家を出て田圃道を歩いて40分で駅。そこから汽車で五つ駅を通って秋田市までの通学。

 う~む、これじゃ、疲れて勉強出来ないな~
それ故(^^;;) 教室では肩身の狭い生徒だったが、今も歩くのが好きなのはそのころの名残りかも^^。

 高校を出たのは昭和32年。娯楽といえば図書室から本を借りて読んだり、時々は放課後、学校から割引券を購入して映画を見に行ったりがせいぜいだった。

 あ、そうだ。川反三丁目に「いとう」というアイスキャンディ屋さんがあって、友達と食べたあずきアイスが滅法うまかった。たしか、30円だったような・・・

 新聞のコラムには映画館が軒を連ねていた秋田市の「有楽町」(^^)で一館だけ残っていたのが12月で閉館するとあった。
 およそ60年も経っているんだな~~

 青春前期、迷いや、悩みも多かったはずなのに、振り返れば 若さにあふれ、輝いている思い出だけが見える。

コメント

_ kokoro ― 2012/11/10 20:19

eさん、昔の話にはすぐ反応してしまいます。
アイスキャンディの30円は高すぎる気がします。
だって校門近くの蕎麦やのかけうどんが30円でしたから。
私も本屋のはしごをしましたっけ。
冷暖房完備の図書館が大好きでした。
目を閉じると図書館の窓の外の風景が・・・。
その頃は乙女でした。私も。
eさんのおかげで半世紀も前の自分を思い出しています。

_ e-ばあ ― 2012/11/10 22:01

kokoroさん
ごめんなさい。値段を思い出せません。
ネットで見ると、s28年にアイスキャンデー5円とあります。

s30年ラーメン40円。キャラメル(8粒)10円。
私のころは蕎麦やはありませんでした。
うどんの値段を教えていただき感謝です。

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