ささまき2010/07/05 19:43

 秋田の姉から荷物が届いた。
「みんな戴きものだから・・」と前もって電話があった。
何かと送り物をしてくれる姉に「わざわざ送らなくていいよ」と私が言うから気を使わせまいとしているのだ。

 「じゅんさい」と「ちまき」が入っていた。
「ちまき」には黄粉が添えられていた。

 子供のころ田舎では「ちまき」を「ささまき」と言っていた。
普段は台所に立たなかった父が節句の時だけ「ささまき」を作るため台所に入った。
 母は父さんのようには出来ないと言っていた。

 大きめの笹の葉っぱを重ね三角に折り、水に浸しておいたもち米を包んでミゴ(わらしべ)で結わえた。それを蒸すと出来上がり。
 兄弟が七人もいたから「ささまき」の数も多かった。

 届いた「ちまき」はスマートだ。
父の「ささまき」はもっとずんぐりしていたように思う。

 レンジで温めて添えてあった黄な粉をまぶして食べた。
笹の色と匂いが餅にしみ込んで懐かしい味であった。

コメント

_ ako ― 2010/07/05 22:41

ささまき懐かし~!
私の家では母も祖母も面倒くさがりだったのか、不器用だったのか
作っているのを見た記憶はありません。
季節になると親戚から届いた物が鴨居にぶら下がっていました。
ささまきはぶら下げておくものと思っていました。
長く保存させるためだったのでしょうか。

きな粉をまぶし、砂糖蜜をからめて食べたものです。

_ eーばあ ― 2010/07/07 11:22

akoさん
確かにささまきはつるしてありましたね~
笹は防腐作用があったのか冷蔵庫のない時代は
食べ物によく利用されていました。

ささまきは今食べると美味しいというより 懐かしい~!味ですね^^。

_ 空 ― 2010/07/09 11:16

『母は父さんのようには出来ないと言っていた』
この文章がとてもいいですね。
ちょっと授業の合間にのぞいたら コメントしたくなりました。

認め合い、尊敬しあい  すてきなご両親ですね。

_ eーばあ ― 2010/07/09 20:40

空さん
お忙しい中コメントをありがとうございます。
親の時代は言葉にしなくてもしっかりしたものがあったのでしょうか。

笹の葉っぱに生のコメを入れ三角に整え細い紐で結えるには
慣れが要るようでした。

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