思いは言葉で2018/02/23 19:25


 今朝布団でラジオの「深夜便」を聞いていた時、
リスナーのお便りが紹介された。

 夕食にお刺身の盛り合わせを買って
ご主人に出したら 「ツマ」として盛られていた大根を
 奥さんが料理してくれた汁椀に入れた。
 奥さんが怒った。
「折角おいしくと思って作ったのに
魚の匂いでお汁が台無しだわ」(←この部分地方訛りだった)

 思わずふふっと笑ってしまった。
 
 数日前、○さんが「頭にくる~」とボヤいた話。
近くのスーパーでウナギの蒲焼を買った。
パックに入った「お吸い物」が添えられていた。

 さて、食事時お吸い物を口に含んだご主人が
「これはおいしい!!」と言った。
三回も続けて感に堪えぬように言った。

 50年間 食事に何を出しても「おいしい」と言ったことのない
ご主人が スーパーの蒲焼についてきたインスタントお吸いを絶賛するとは!
(そんなにお気に召したならこれからはインスタントにしましょう)と
言いたいのをぐっとこらえたが ねえ、失礼と思わない?

 因みに○さんは料理上手で手抜きをしない。

 美味しいお料理もご主人にとってはそれが「ふつう」のことであり、
殊更に「おいしい」ということも「ありがとう」という思いも浮かばないのだろう。
 夫婦の間で「当たり前」のことをいちいち言葉にするなどいらぬと思っている殿方も多いようだ。
 
 だけど思いは 言葉にしなければ 相手に伝わらない。