病院で聞いた話2015/02/18 18:55

 朝から濡れ雪がぼたぼた落ちていた。

 内科の予約が入っている。
 いつもは歩いて行くが濡れるのを嫌ってバスで行った。

 お天気が悪いから空いているだろうと思ったのに病院は患者で溢れていた。

 診察室の前の長椅子で順番を待っていたら、隣の男性に話しかけられた。

 15年前から毎月通っているとのこと。
 私は6週毎ですと言ったら、家内は9週ごとだと言って症状によって間隔が違うのだと教えてくれた。

 それからご自分の病気のことを話してくれたのだが、

 15年前のゴールデンウイーク、55歳の現役で仕事が忙しく徹夜が続いていた。
 頭痛と眩暈で倒れた。
 休みの明けるのを待って病院に行ったら200近い血圧。

 それからしばらくして酷い吐き気に見舞われた。
 吐きはしないのだが横になっても強烈な吐き気はおさまらず、
その内頭の中で「バンッ!」と音がした。

 「え?!音がしたんですか」私はビックリして訊いた。

 脳の末端のごく細い血管が破れたのだと言う。

 それから15年の通院、後遺症も全くなくその時の溢血の後もないそうだ。

 父親が脳溢血だったからと言っていたが健康そうな顔を見ながら
大変だったろうがある意味とても幸運な人なのではと思った。