2000枚2015/02/03 20:20

 日課にしている写経が今朝2000枚になった。

 平成21年6月4日から始っている。
途中、東日本大震災に遭い、娘の所に避難した間、旅行、風邪で二回と写せない朝もあったが在宅の時は毎朝筆を持った。

 正直なところ、根気とか、粘りとかに縁のない自分がよく続けられたと思う。
 夫の道具があり夫の遺した「般若心経」を只なぞるだけの作業だから続けられたのだろう。

 1000枚が2000枚になっても私の中の何かが変わったという自覚は残念ながらない^^;;

 ただ、これがあることで寒い朝でも早く起きられる。(6時になってしまうこともあるが^^;)

 写し続けているうちにごく自然に暮らしの一部になっていて、図らずも早寝早起きの習慣になり元気にしていられるのではと思っている。

 起きて、布団を畳み、顔を洗い、手も震えずに筆が持てる。
普通のことが普通に出来る幸せに感謝しながらこれからも続けたい。

新年打ちはじめ2015/02/07 20:56

月末から珍しく予定が詰まった。

26日散歩の途中で遭った〇さんが家まで送ってくださると言うので(?)一緒に歩き、家でおしゃべりをした^^。

28日は町内の班会。
29日は蘭展へ。
30,31日息子夫婦がスキーのため来宅一泊。
2月3日ボラの定例会。
5日と6日はボラ。

そして今日、7日、ひと月以上ご無沙汰の囲碁に行った。

皆がプールの会費のことを話をしていた。

何処のクラブは安いとか高いと話していた。〇〇さんが「家はカミさんと二人で一万円だよ」と言ったら
皆が「ワ~安いね。」とビックリした

 私もびっくりして「二人揃っている人はいいねえ~」と言ったら皆がどっと笑った。

 そのあと、お茶出しをするとき、細心の注意をしたにもかかわらず、コーヒーをこぼした^^::

  粗忽者が失言やら失態を繰り返しながら今年も囲碁仲間と楽しくやれそうである。

春を待つ2015/02/12 21:04

今日は9度まで気温が上がり風もなく過ごしやすかった。

午後から墓参りに行った。バスの乗り継ぎが上手くいかなかった。
帰宅は5時。やっぱり遠いなと思う。

だけど雪もすっかり消えていたし、青空も見え、遠くにかすむ裸木の山も春の兆しをぐっとこらえているように思えた。
季節は少しずつ進んでいる。

先日会った〇さんが面白いことを言っていた。

年寄りの冬の暮らしのモットー。「転ばず、風邪引かず、義理は欠く」
これは〇さんの恩師の手紙にあった言葉だそうだ。

 〇さんは小学一年時の担任と未だに文通をしている。
 米寿になる女先生は雪の北国で元気に一人暮らしをしていて 〇さんはその様子をときどき話してくれることがある。

 「転ばず、風邪引かず、義理は欠く」

 年配になると、転びやすくなるし、転んだことがきっかけで寝たきりになったとの話はよく聞く。
風邪は万病のもと。
義理を欠くは面白い。義理立てをしていると無理が出ると言うことか。


二月も中旬 寒さもあと少し、私もこの言葉をモットーにほんとうの春を待とうと思う。

認知症2015/02/17 20:46

 日曜日はボラの勉強会で「認知症」(2回目)の講義を聞いた。
会員がお年頃の、6,70台の人が多いから聞く方も熱心だ^^;
 私はその中でも年齢は筆頭の方だ。

 認知症の症例の説明をされると自然に自分にあてはめて聞いていたりする。

 22年の統計によれば65歳以上の7人に一人が認知症となり、今や認知症800万人の時代になりつつあるという。
 寿命が伸びると認知症も増える皮肉な現象だ。
 長寿の現代はだれもが発症のリスクを抱えていると言える。

 友達の母上は87歳なのに子はもちろん10人を超える孫の誕生日を間違いなく言えるそうだ。
 もの忘れに悩まされている私には信じられないほどの素晴らしさだ。

 認知症を防ぐ手立てはないが、食事、運動、加えて社会との接触など、生活習慣病と同じく日常の生活を摂生することが大事らしい。


 「生理的老化と認知症の違い」

 〇一部分のもの忘れ==体験全体のもの忘れ(ご飯を食べたこと)

 〇自覚がある   ===自覚が薄い(周囲とトラブルが生じる)

 〇進行しない   ===進行性で悪化する

 〇見当識は保たれる===見当識障害の出現

 〇行動上の問題はない==行動・心理症状の出現

 〇日常生活に支障はない==日常生活に支障をきたす。

病院で聞いた話2015/02/18 18:55

 朝から濡れ雪がぼたぼた落ちていた。

 内科の予約が入っている。
 いつもは歩いて行くが濡れるのを嫌ってバスで行った。

 お天気が悪いから空いているだろうと思ったのに病院は患者で溢れていた。

 診察室の前の長椅子で順番を待っていたら、隣の男性に話しかけられた。

 15年前から毎月通っているとのこと。
 私は6週毎ですと言ったら、家内は9週ごとだと言って症状によって間隔が違うのだと教えてくれた。

 それからご自分の病気のことを話してくれたのだが、

 15年前のゴールデンウイーク、55歳の現役で仕事が忙しく徹夜が続いていた。
 頭痛と眩暈で倒れた。
 休みの明けるのを待って病院に行ったら200近い血圧。

 それからしばらくして酷い吐き気に見舞われた。
 吐きはしないのだが横になっても強烈な吐き気はおさまらず、
その内頭の中で「バンッ!」と音がした。

 「え?!音がしたんですか」私はビックリして訊いた。

 脳の末端のごく細い血管が破れたのだと言う。

 それから15年の通院、後遺症も全くなくその時の溢血の後もないそうだ。

 父親が脳溢血だったからと言っていたが健康そうな顔を見ながら
大変だったろうがある意味とても幸運な人なのではと思った。

ふるさとへ2015/02/28 21:41

 お天気のいい日を見つけたら二番目の姉をぶらりと見舞おうと思っていた。
姉は秋田の施設にいる。

 一人旅のつもりでいたが近くにいるすぐ上の姉に言うと同行すると言う。
この姉は若いころから一人旅などしたことのない人で、80歳の今は二歳だけ若い私を頼りにして出かけるというのである^^;;

 二人とも足腰はまあまあ達者なのだがどちらも物忘れがひどく二人合わせても一人前にならない^^;;

 宿とバスのチケットを予約して26日出発と決めた。ところが27日の秋田地方の天気予報が「暴風雪」。う~む、どうなることやら。。。

 雪の奥羽山脈を越えて秋田へ。秋田市内は全く雪がなかった。



 三番目の姉の所でおしゃべりをし夕方市内のホテルに入った。
27日 朝一番にカーテンを引いて「わ~青空だ!」さすが晴れ女!

 宿を出る9時ころには黒い雲が出て 時折強い風と雨が降ったがお日様が出たりを繰り返して傘をさすほどにはならなかった。


 折角訪ねた秋田だからと新しくできた県立美術館に行った。
藤田嗣治の「秋田の行事」をはじめ嗣治の作品を中心に展示されている。
 
 縦3.65横20.05メートルの大壁画だ。

 丁度、母と子の二組が女性(学芸員?)から絵の説明を受けている所で私たちも無断で(^^;)後ろで拝聴させてもらった。

 この絵は旧美術館にあったときから何度も見ているが詳しい説明を初めて聞いて絵の中に数々の物語のあることを知った。

 描かれたのが1937年で私の生まれた年。箱ぞりや馬橇、角巻きなど小さいころの世界がそのままそこにあった。


 新しい美術館は斬新な作りでことに水庭が珍しかった。
庭の前を眺めながら素敵なカップでコーヒーを飲んでいると海辺でくつろいでいるような気がした。
 千秋公園の森とユニークな屋根の旧美術館や木々が綺麗だった。

 肝心のお見舞いは午後になった。心筋梗塞から13年の姉はもう話が出来ない。
手を握り、腕をさするだけだがふっくらとしたピンクのほほを見てホッとして帰ってきた。

 きょうだい六人それぞれ老いの道を歩いている。