雪景色の朝2015/03/13 19:55

 ここ数日3月には珍しく雪景色の朝を迎えている。

 昼までには消えてしまうのだが春の訪れを待ちわびているばあはチョッピリ恨めしい気持ちだ。
 
 3・11大震災から四年目を迎えた日も雪だった。
 あの時から四年も経った。
 自分はその間に何をなしただろうか。

 4年前の3月11日、我が家は夫の三回忌を翌日に控えて準備をしていた。
 翌翌日の13日、大きな余震の続く中に私を一人にしておけないという若い人たちの意向で娘の所に行くことになった。

 お寺や仕出し屋へも電話や携帯が不通で連絡することもできず三週間も家を空けた。
 被害の少なかった内陸部の我が家でもライフラインは遮断し日常が壊された事態だった。

 ボラの会では比較的早い段階で避難所での活動を始めた。
私は仮設住宅ができてから一度だけ参加したが続けられなかった。
臆病な自分、 後ろめたい思いは続いている。

 夫は二年近く病魔と闘い力尽きた。
家族は一つになって支えたと思う。
それでも二年を過ぎていたあの頃 空しい思いから抜け出せないでいた。
 あの大震災で 親や子や肉親だけでなく、家や、仕事や、ふるさとまでも一瞬にして奪われた人の思いはいかばかりか・・・・ 

 ほんとうに自分にできることはなかったのだろうか・・・・

 我が家ではこの三月夫の七回忌を迎えた。