おとしごろ2009/10/18 12:59

 朝、ゴミ出しで道路に出たとき、「ドンドン」と合図のような音がした。
呼ばれたと思ったのでお向かいを見たら窓のところでノンちゃんがこっちを見ていた。
 私は黙ったまま手を振ってゴミ出しに行った。
 帰りノンちゃんの方は見ずに家に入ろうとしたら「e―さん!」と名前を呼ばれた。
 あら、ノンちゃんうれしいこと!と思ったから「は~い!ノンちゃんおはよう!」と答えた。
 ノンちゃんはもう知らんフリをしている。

 先だっても二階で布団を干していたとき、呼ばれた。
そのときも、「は~い、おはよう」と答えたが、知らん顔をされた。

 ノンちゃんは今デリケートなお年頃なのだ。
 向かいのe―ばあが苦手なのだ。

 ノンちゃんは思う。
 どう見たっておばあちゃんなのに、ママはおばさんとか、おばあちゃんとか言ってはダメ。
 名前で呼びなさいと言う。それにボクが「こんにちは」を言おうかな、と思っているとママが「ノン、こんにちはは?」って言うから・・・ボクは言えなくなるんだよ。

 ノンちゃんはお向かいの3歳になる巻き毛が可愛い元気な男の子。
小学生達にも「のんの、のんの」と可愛がられている。
 小柄だが身のこなしは抜群で、2歳のころからパパのバイクによじ登ってママをハラハラさせていた。
 3歳の今は補助無しの二輪車を自在に乗り回している。

 やがてノンちゃんも近くで「こんにちは」と言ってくれるようになると思うが、今のナイーブなノンちゃんを見ているのがなんとも心楽しい。

コメント

_ ako ― 2009/10/18 21:16

ノンちゃんは花も恥らうお年頃かなと思いながら読んでいました。
3歳とわかった途端に、情景が目に浮び頬が自然にゆるんでしまいました。
自分はここに居るよと注目させたいのでしょうね。
かわいい~!

_ eーばあ ― 2009/10/19 14:14

akoさん
離れていると呼んでくれるんですよ。
声を掛けようとするとすっと後を向いて背中で「ボクはここ」と言ってる。
「恋」の駆け引きはあと少しだけ続くでしょう^^。

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