「ことばの歳時記」2008/04/27 21:02

 金田一晴彦著「ことばの歳時記」を読んでいる。
30年も前に出た本だが 365日、一日一つの言葉にまつわるエピソードや成り立ちが親しみやすく書かれている。

 7月18日は「メダカ」。
 全国にはメダカの方言が3000を超えるとあり、検索してみたらあるわ、あるわ、メダカのようにゴマンとあった.(註)
 
 私も秋田の田舎育ちなのでこのブログにも方言のことを何度か書いている。
 ちなみに子供の頃はめだかを「ウルズメ」と言っていた。

 本には又同じ言葉でも地方によって違う意味になることが述べられている。
 「イモ」と言ったとき東京ではサツマイモのことであり北海道ではじゃがいもだそうだ。

 読ませてもらっているブログにみかんの白い「スジ」(?)をご実家で「バカ」という話があった。
 前に書いたことがあるが仙台では「モノモライ」のことを「バカ」という。
 息子の小1の担任は仙台弁の年配の先生だった。

 たまたま東京からの転校生がモノモライを作って登校した。
心配した先生が近づいて「あ~バカだな」と言った。
 家に帰った子供が「先生が僕をバカと言った」と母親に告げたのでちょっとした問題になったことがある。

 「ことばの歳時記」は言葉が伝える日本人のものの考え方、暮らし、などなどへ~エと思うことも多く面白い。

 註:
   メダカを「ウルズメ」と呼んでいた子供の頃は
  小川に黒い群を作って泳いでいました。
  今の秋田の川に「ウルズメ」がいるのか??
  言葉そのものも無くなっているかも知れません。

コメント

_ 竹ちゃん ― 2008/04/27 23:23

いつもおもしろい話と言うよりもためになる話。
勤め先でのスピーチで使わせて頂きます。
地元の博多でも簡単な方言がありますよ、
物を持っていくこと。
とっとーと?

_ eーばあ ― 2008/04/28 15:17

竹ちゃんさん
「物を持っていくこと。」が「とっとーと? 」になるなんて
かなり難しいですね。

秋田の「どさ」「ゆさ」も昔から知られています。
翻訳すると、
「どちらへお出かけですか」と聞かれて
「銭湯へ行くところです」と応えたのです。

_ アル ― 2008/04/28 15:58

方言は面白いですね。
私も娘や息子と一緒に実家に帰ると方言が飛び交うので二人は????
状態です。 方言には地方の人情の暖かさが伝わります。
でも「「メダカ」は「メダカ」って読んでます(*^_^*)。

_ eーばあ ― 2008/04/29 12:54

アルさん
ありがとう♪
この前京都のホテルで秋田のお国言葉で
大声で話しているグループがいました。
生まれた所の隣町の人たちでした。
TVやメディアの恩恵で今ではズーズー弁も市民権を得ました^^。
昔は言葉で都会に出て苦労する若者が多かったのです。

_ バス ― 2008/04/29 13:07

「ウルズメ」を検索したら、まるで方言をしゃべるメダカに吃驚です。
何処でも見られて流通しないから土地ごとに呼び名が違うのでしょうかね。
モノモライをバカとはよく言ったものです。
郷里ではモノモライを患うと他人に上げることを知らないからと
からかいのネタにされたものです。

他地域との交流が無に近いほど方言が豊富のように感じます。
頑なに継承された文化なのでしょうか(*^v^*)
上野駅から下りの汽車に乗ると懐かしいお国訛りが
時間の経過と共に聞こえてきたものでした。
交通の便がよくなると想いに耽るゆとりもなくなります。

_ e-ばあ ― 2008/04/29 17:43

バスさん
>何処でも見られて流通しないから
バスさんするどいですね~。
著者も「子供の狭い世界の中の遊び相手だった」から
地域ごとの呼び名が出来たと推測していました。

>他地域との交流が無に近いほど方言が豊富のように感じます。
そうですね。
若い人たちはほとんど標準語に近い言葉で話しています。
昔は「秋田美人」が口を開くと(話すと)幻滅すると言われたものです(笑)

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