朝の習慣 ― 2020/03/29 13:46
今朝もいつもと変わりなく写経をした。
事の始まりは亡夫の机を片付けていたとき
毛筆でしたためた「般若心経」が何十枚も出てきて
夫が写経千枚を目指していたのを知った事にあった。
私は毛筆はほとんど使ったことはなかったが
夫の筆の跡をなぞることはできる
夫が目指した「千枚」をバトンタッチしてやってみようと始めたのだった。
寝坊大好きの私は毎朝続けることが難しく夜になってから
慌てて墨をすることもあった。
写経千枚には3年近い年月がいる。
夫は何かするとき、大変な時でも笑いというのかそんな部分を残してくれる人だった。
私は勝手に夫は許してくれるだろうと写経をサボることも多かった。
が、千枚を超えてみるとこれで終わりという気持ちにはならなかった。
惰性のように続けていたものがすっかり習慣になり
今では決まった時間に目が覚めるようになった。
一年を365日と計算すると私が写した経は3800枚掛った年月は十年以上になる。
筆が握れる限り続けたいと思っている。
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