来訪者2017/02/13 20:25

 チャイムの音がしたのでモニターを覗いたら○さんらしき人が写っていた。
 予告なしの来訪は珍しいが歓迎だ。ウキウキして
ホーンは使わず「は~い!」と答えながら戸を開けた。
  
 ありゃ、違ったよ。

 綺麗な若い人が立っていた。

 「ボランティアでご近所を回っているのですが・・・」
 「はあ、どちらの団体のボランティアさんですか」

 すると手提げカバンからパンフレットを取り出して
「『も○○の○○』の者です」と言った。

 この教団では布教活動が活発で時々見えられるが
「ボランティア」と名乗られたのははじめてだった。

 「ごめんなさい。折角ですが関心がありませんので」
相手が説明を始める前にきっぱりと言った。

 その人は「そうですか、煩わしてすみませんでした」と言ったので
私も「ありがとうございました。ご苦労様です」とお辞儀をした。

 お断りというのはどんな場面でも難しい。