卸町へ2016/10/05 09:34

 
 仙台地下鉄東西線の開業は昨年の12月だった。
当初は新しい駅を制覇(?)しようと思っていたのだが降りたのは東西の終点駅 たった二つ。

 今回「卸町駅」に行った。
 ネットで見たら卸町には仙台市中央卸市場があり、その場外市場の「杜の市場」が駅から15分とあった。

 市場は大変な人だった。食事のできる場所もあり
鮮魚店のお寿司などどんどんさばけていた。

 私の目的は知らない街に行ってみること^^; 
野菜や食品の店を冷やかし気分で見て回っただけの迷惑な客だった^^;;;

 さて帰り、徒歩15分の道は婆の足では20分以上に思われたので仙台行きのバスに乗ろうと思った。
 この地域は問屋ばかり、道路は車が通るだけで人も通らない。

 市場に戻って 悪いと思いつつ、梨を並べていた若い女店員にバス停の場所を聞いたら「地下鉄ができてから仙台行きのバス便が悪くなった。駅までなら歩いた方がいい」とのこと。
 なんとその人は 仕事の手を休めて外に出て詳しく道順を教えてくれた。(往路とは違う道)感謝、

 10分ほど歩いたら向こうから年配の二人連れがきた。
確かめようと「駅に行きたいのですが この道でいいですか。」と聞いたら 女性が「私たちは駅から歩いてきたのです」といい、
男性が持っていた手書きの地図を示して「もう少し行くとコンビニがありますからそこを左に」と丁寧に説明してくれた。ありがとう、ありがとう。

 仙台駅で南北線に乗り換えるためにホームのベンチにかけていたら
隣に座った年配の男性から「もらったものだけど幸せのおすそ分けをどうぞ」と折り紙でできた小さな四葉のクローバを一枚いただいた。 ありがとう。

 電車を降りて バス停に行くと腰の曲がった杖を突いたおばあさんが時刻表を何度も見ている。
 
 知らない人にいろいろと親切にしていただいたせいか 声をかけてみたくなった^^;;

 行く先は私と同じ団地。
 時間があるから座って待ちましょうと誘ってベンチにかけた。
初めての病院にお見舞いに行くのだそうだ。

 バスに乗ったのはおばあちゃんと二人だけ。
 病院の近くの停留所でおばあちゃんは降りて手を振っていた。
 私も手を振った。

 年とともに腰が重くなり野次馬根性も衰えた。
だけど、犬ならぬ 婆も歩けば・・・で外に出ると何かに出会う。
 
 あちこち衰えは自覚するが足だけはまだ大丈夫のようだ。
歩数は一万を超えていた。
 残っている機能を大事に使おう。


 ≪いただいたクローバの折り方のサイトを見つけました≫

 http://origami1.net/147.html

年寄りの冷や水2016/10/07 21:45

 今日の歩数は4762。
この頃は5000歩を目安にしている。

  「足だけは大丈夫」と先日書いたばかりなのに実は足も怪しくなっていた>-<

 ウオーキング中に派手に転んだ。

 ちょっと前は6時半でも明るかったが日暮れがどんどん早くなって
その日も家を出た時は暗く街灯がすでにともっていた。

 団地の街灯は薄暗い。

 身の程知らずの婆が 勝手知ったるわが道と侮り、歩きながらキョロキョロしていたら  道路わきの住宅の軒下に傘のようなものが下がっているのが目に入った。
 なんであんなところに傘が?、傘と違うかな?・・・
 と、瞬間 右足が凸凹に引っかかりバランスを崩し、前のめりに倒れて左膝を打った。

 道路の向かい側で塀にボールを打ち付けてキャッチボールをしていた中学生がビックリしたように「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。
「はい、大丈夫です。ありがとう」
 さいわい、歩行に支障はなく、ジーパンのせいか膝もすりむいていなかった。
 
 オッチョコ婆さんの慢心から出た失敗だった。


 *反省  ウォーキングの心得^^;;;
  
  ○明るいうちに。夜間禁止。
  ○足元をたしかめながら。
  ○年寄りであることを忘れない。

「エリザベート」2016/10/18 16:40

 娘から宝塚のライブ中継を見に行かないかとメールが入った。

 それは一体如何なるものか。

 生まれてこの方 宝塚に興味を持ったことがない。

 宝塚ジェンヌを養成する学校が非常に厳しいとか
舞台は目張りの派手な化粧で、女性だけの世界であることなど
雑誌やテレビで知ってるだけだ。

 そんな宝塚オンチの婆に誘いがあったのは
二枚チケットを用意したが相手の人が用事で来られなくなったそうだ。

 「せっかくのお誘い、冥土の土産に連れて行ってもらいましょう。」

 というわけで仙台駅前のTOHOシネマズに行った。

 宙組東京劇場公演---
「エリザベート=愛と死の輪舞(ロンド)」千秋楽ライブ中継 全席指定(¥4600)の場内は女性で溢れていた。

 物語はオーストリアのハプスブルグ家の美貌の皇妃エリザベートのお話。
 このミュージカルは20年前から続いている人気だとか。

 出演者の名前も顔も一人も知らないまま三時間余り。

 男役の歌声、振る舞い、姿すべてが違和感なく自然に受け入れられ
豪華な衣装の華やかな舞台に、日常をしばし忘れ夢の世界に迷い込んだ気分だった。

 映像でもこれほど浸れるのだから 本舞台はさぞや・・・とは思うが 婆にはこれくらいが丁度よい^^;;
命の洗濯とよい冥途の土産ができたことに感謝。

10月のお出かけー1-2016/10/23 21:35

  10月は敬老パスの切り替え期でセコイ婆は残高を消化すべく
地下鉄、バスとあちこちへ出かけた.
動機が動機だけに「骨折り損のくたびれ儲け」みたいな結果が多かった^^;;;


東西線の駅はほとんど降りていないので
子供が小さかった頃住んでいた川内に行ってみることにした。
 川内駅は東北大学に直結している。
 
 私の目的は川内にある 伊達家ゆかりの「亀岡八幡宮」 
40数年前子供達と365段あるという石段を登りお参りしたことがあった。
 お参りの後 神社の裏に広がるヨシのような丈のある藪を漕いで
探検をしたかすかな記憶が残っていた。
 もう一度お参りをしよう!

 と、鳥居をくぐったのだが目の前の石段は思いのほか急な勾配だ。
 階段の両側からうっそうとした樹々が生い茂り、社殿は見えない。
お参りの人も見当たらない。婆にはこの365段は無理だね。
 クマも出そうだし・・・
 一人で合点して鳥居の処で参拝を済ませた^^;;;

 帰りの地下鉄で間違って電車に乗った。
初めての路線とはいえ、住んでいる市内の電車を間違えるとは!!
 動き始めて間違いに気づき 引き返し無事帰宅した。

 この話を○さんにしたらゲラゲラ笑いだした。
ひとしきり笑ってから「eさん、貴方は認知症ではありません」ときっぱり言った。
 ○さんの言うには間違いにすぐ気が付いて、乗り換えることができたからだそうだ。
  知らない土地だったら「ここはどこ?私は誰?」状態だったかも・・・???

 ○さんと声を合わせて笑いながら心の片隅に笑えないものが残った。

10月のお出かけー2-2016/10/25 22:22



 住宅の街路樹が色づき始めたので秋保に行って、紅葉の大滝を見てこようと思った。

 秋保大滝は「日本の滝百選」の一つで幅6メートル、落差55メートルの
見ごたえのある滝だ。
 大滝を見るには温泉街にある「秋保文化の里・センター」までの
バスに乗り さらに大滝行きのバスに乗り換える。

 途中の車窓からは紅葉らしきものが見えなかった。嫌な予感^^;;

 「秋保里・センター」に着いたら観光客がまばら。
ウィークディとは言え静かすぎる。
 紅葉が遅れているせいかなと思いながら
案内所で、滝の紅葉の状態を訪ねたら色づき始めという。

 大滝は何度か見ている。肝心の紅葉が始まったばかりではなあ
と行くのを断念した。
 
 温泉街には磊々峡という奇岩の連なる流れがあり、
遊歩道も整備されている 私的には好きなところだ。
 
  かくなる上はゆっくり磊々峡を歩こう!
気を取り直して入り口まで行ったら
「スズメバチに注意してください」の立て札。ギョッ!
クマも怖いがハチも怖い。
 というわけで橋の上から覗いただけで帰ってきた。





「笹かま館 七夕ミュージアム」2016/10/25 22:32

 昨日は○さんから突然「笹かま館 七夕ミュージアム」に付き合ってと言われて行ってきた。

 「かまぼこ」と「七夕」のことがよくわかる^^。
 私が感動したのは「影絵・藤城清治 メルヘンサロン」横15メートルの大作をはじめ美しく優しく暖かい影絵が並んでいた。

 七夕館には近年「金賞」を受けた見事な七夕飾りが数本吊るされているのでどの季節に訪れても七夕の雰囲気が味わえる。

 ≪七夕館のサイト≫ 

  http://www.kanezaki.co.jp/belle_factory/


 おまけの話。
 帰り地下鉄の改札口の所でえんじ色のカッターシャツでナップザックに帽子の背の高い男性を見かけた。

 ホームに電車が入っていたので座席に掛けていたら
○さんが「あれ?シャツがチェックになっている」と言った。
私は下を向いていたのでその男性を見なかった。
 が、1分もしないうちに窓の外をさっき改札口で見かけた男性が通り過ぎた。

 あら~@@! 
  可笑しくて、可笑しくてしばらく笑っていた。
 背丈やいで立ちがよく似た二人だったのだろう。

 こんな意味もないことで 笑うことも久しくなかったような気がした。
 中学生に戻ったように笑った。

10月のお出かけ -3-2016/10/28 18:35

定義如来西方寺に行った。

 西方寺は 壇ノ浦で敗れた平家の落人の隠れ里にある浄土宗の寺院。
 一生一代の大願をかなえてくれるというので地元では古くから「定義山」と敬い親しまれている。

  仙台駅からバスで一時間ほど大倉ダムを越えて山に入ってゆく。
ダムの辺りは紅葉も進んで 下車して散策したいほどだった。
 
 定義山名物の「三角油揚げ」も繁盛していた。
 分厚い三角の揚げに醤油 と辛子をかけていただく。
 昔から変わらない人気は揚げたての故だろう。
「定義へ行ってきたよ」というと「≪あぶらげ≫食べてきた?」
と、合言葉のようになっているほど有名だ。
 今回私は食べてこなかったが ^^;;



 帰りのバスが3時18分と確かめて
お参りをし、五重塔のある方へ回ったら雨がぽつぽつ落ちてきた。
 雨の中で2時間は過ごせないと慌てて帰ることにした。




 バスの時間には間に合ったが丁度私の前で座席が塞がってしまった。
 しばらく行ったところで女性が乗り込んで一番前の席の横に立った。

 次のバス停で一番前の座席にいる人がなんと!下車した。
 あの近くにいればよかったのにと思ったら それが女性に聞こえたかのように 私の方を振り返って「どうぞ」と言ってくれた。
本当にありがたかった。
 バスが市内に入ったので女性にお礼を言って席をお返しした。

 実は行のバスでこんなことがあった。
  この時期は紅葉と敬老パスの切り替え時期と重なって
定義行きのバスは激込になる。
 
 長い時間待ったおかげで座席を確保
一時間以上は乗ることになるのでまずはホッとした。
 立っている人も多かった。
 
 停留所を二つ過ぎたところで又乗客が増えた。
 ふと気づくと、私の前に杖を持った人が立っている。
 私よりは確実に若い女性だが杖を突いての乗車は
きついだろうと思った。
 が、わが老体も終点まで一時間立っている自信はない。
 
 眠ったふりもできない^^;;
 呵責に耐えて座っているのも辛い。

 ままよと 立ち上がり「どうぞ」と言った。
 女性は恐縮して座り、「私は○○で降ります」と言った。
○○は 五つほど先の所だった。


 ・・・よもや そんなことはあるまいけど 行きの車中のちっぽけな
親切のお返しが帰りのバスで回ってきたのかなあと思った。