ほどほどに2014/12/01 13:22


 〇さんが「eさんはヨッパの苦労がなくていいね」と言った。

 夫はアルコールがだめでビールでさえ飲まなかった。
父も兄もお酒は飲まない環境で育った私には特別の事とは思えなかったが。

 夫はお酒が飲めないことは男として人生の一部を失くしているいう意味のことを言ったことがあった。

 私の母はヨッパが好きでなかった。

 母の父親がお酒好きで宴会から帰らない父を母親の言い付けで毎回迎えに行くのが幼い母の役目だった。「トウサン帰エロ」といってもヨッパになっている父親は中々席を立ってくれなかった。

 〇さんにもそっくりの思い出があったという。お酒好きの父親を迎えに行かされた。
 だから〇さんはお酒を飲む人とは結婚しまいと決めていた。

 年頃になって親のすすめるお見合いをした。
二人になった時、一番に「お酒は召し上がりますか」と聞いた。
 お見合い相手は「ほどほどに」と答えた。

 その「ほどほどに」の君が〇さんのご主人である。

 結婚後間もないある夜、帰りの遅いご主人を待っていたら、玄関のあく音がして迎えに出たら同時にご主人が倒れこんできた。 重くて大きな体を引っ張っても動かせない。おまけに吐いた。

 片づけをしながら「ああ、自分はこのヨッパとこの先ずっと付き合っていくのだろうな~」と思ったそうだ。

 あと少しで金婚を迎えるという〇さんに「ほどほどに」の読みが浅かったねえと言ったら
 
 ほどほどが守れない人のほどほどだったのよ。それにしてもあの人良い言葉を思いついたものだわと 〇さんは明るく笑った。

12月1日2014/12/01 13:29


 今日で、ブログを初めて9年が経った。

 ブログ以前にHPを持っていたが、気軽に利用できるブログを使ったらと娘に勧められていた。

 なかなか踏み切れずにいた所掲示板で知り合ったakoさんがブログデヴューを果たしたと知って私も真似た^^。

 こんな感じで・・・

http://e-batyann.asablo.jp/blog/2005/12/

 始めるにあたって思ったこと、記事は重くならず笑いを中心にあっさりさっぱりの予定だった。

 9年経って、笑いを見つけることが下手になっているのが分かる。
 最近はネタがなくて苦し紛れの身の恥を晒すことが多くなった。

 もう一つ気付いたのは、物忘れがその頃から酷かったこと。これはある意味慰めになる。

 9年前からあったもの忘れならこの先1,2年は穏便に進むのではないか。
 こんな極楽主義ナカナカデショウ^^;;
 元気に過ごすためにも続けていけたらなあと思っています。


 9年もの長い間続けられたのはAkoさんはじめ皆さんのお陰です。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

長老2014/12/09 19:03

 ボラの活動を終えて10人ほどで振り返りをしていた時、
リーダーが「長老の〇さんやeさんの活躍で・・・」と言ったら皆がクスクス笑った。
 私も笑った。「長老」という言葉が可笑しかった。

 この場合「長老の」は〇さんを形容しているのは明らかだがeなるばあさんも長老と認定されたのだろうか・・・??

 〇さんは84歳で元気に活動されている。よく勉強されていてご自分が実践されてよいと思うことは皆に伝え、知識を出し惜しみせず活動の成果を広げようとしている。

 ユーモアもあり威張らないから人望があり一目置かれている存在だ。 「長老」の称号がぴったりの人だ。

 私も女性では年長に当たる。リーダーが〇さんの後で私の名を上げたのは細やかな気遣いからと分かる。
 〇さんより6つも年下だがこちらは物忘れがひどくヨボヨボ婆さんだ。

 会社だと首になっている所だがボラだから「もう来ないで」と言う人がいないことに甘えている。

 はじめるときに自分で決めた「停年」を超えて5年間続いている。

 周りに大きな迷惑をかける前に卒業を考えなくてはと思うことが多くなった。

足をのばして2014/12/10 20:26

 県美術館で11月1日から「ミレー展」が開かれている。

 いつでも行けると思っていたが最終日が14日と迫った。

 恥ずかしながら絵のサークルを脱退してから絵画への関心が弱く なっている。
 延び延びになったのもエンジンがかからなかったから^^;;
とはいうものの観ないと後に悔いを残しそうな気もする。

 今日、買い物で街に出た。お天気もまあまあで買い物を済ませてから「ミレー展」を観てきた。

 途切れることのない人の列、・・な混雑ぶり。
  
 ゲージツ鑑賞は体力勝負と見つけたり、、、^^;;;

 帰宅は五時とっぷりと日が暮れていた。

地縁?血縁?2014/12/11 18:13

 今日の新聞にサッカー天皇杯の記事がある。13日、モンテディオ山形がリーグ戦を制したガンバ大阪と決勝戦を争う。
 山形チームはJ2から4季ぶりにJ1への復帰を決め快進撃中、J1の王者に挑むのだそうだ。(そうだ・・・というのは新聞記事からの拝借^^;)

 サッカーのことはよくわからない。「オフサイド」の説明も何回か聞いているがいまいちわからない。「ゴール」だけでサッカーを見物している程度だ^^;;

 リーグ戦も幕を閉じたが最後の最後までハラハラした。
地元ベガルタ仙台チームが振るわなかった。加えて某チームの不振もあった。

 〇さんにいじわる質問をされた。

 「eさん どっちを応援するの?」
 「う~む、やっぱり某チームかな」

 某チームは息子夫婦のご贔屓、あろうことかベガルタと並んで降格線をふらふらしていた。

 先に仙台が残留を決めた。6日に某チームも残留を決めた。ほッ。

 〇さんからケータイにメールが入った。「某チーム残留決定おめでとう!よかったね~」


 郷土愛か家族愛か・・・双方残留でまずはメデタシ。来季は首位を競ってもらいたいね~

新聞配達2014/12/12 19:55


 今朝の新聞は重かった。
 金曜日は折り込みチラシが多い。チラシが新聞の三倍以上の重さだ。
 こんなに重くては配達の人も大変だ。

 昔、生家に新聞を配達してくれたのはご主人を亡くされた「おかあさん」だった。
 白い頬かむりを深くして 田んぼの広がる中に点々とある集落を徒歩で回っていた。優しい笑顔で挨拶をしてくれる人だった。

 今、我が家の新聞はハイブリットカーで届けられる。
 早朝、窓の下に音もなく白い車体が滑りこむ。

 新聞配達は朝が早い、当たり前のこととして思っていたが、気を付けていると車の見える時間がいつも同じ、五時半前後五分と違わない。

 おそらく毎朝販売所を同じ時間に出発して同じコースで周り各戸に同じ時間に配るように配慮されているのだろう。来る日も来る日も時間を乱さず配達しているのはすごい。

 昔も今も新聞配達の人は意志の強い人が多いのかも・・・婆には無理だ。

 この前、配達員募集のチラシに「文化を届ける最終ランナー」とあったよ^^。

あすは投票日2014/12/13 20:58


 明日は衆議院選の投票日だ。


 今日、会った○さんが今まで棄権をしたことがないし、明日も投票に行くと言っていた。

 私の一票はおそらく世の動きになんの影響も与えはしないだろう。
そう思いながらも私も投票には行こうと思っている。

 死票になろうとも与えられた権利はしっかり考え行使したいと思う。

 老い先短い身には右だろうが左だろうが暮らしに大して変りがないかもしれないが子や孫の代の人々が平和であるように国政を司る人には行く道を誤らないでほしいと願う。

 その為の一票を投じる。

  ♪おら トウヒョウさ 行くだ♪

日曜日の事2014/12/16 18:54


 選挙のあった日曜の朝、四時に目覚めた。起きるには早かった。
二度寝をして寝過ごすのはまずい。

 投票の後でボラの勉強会のため街まで出掛ける予定があった。

 五時までの間NHKの深夜便を聞くことにした。

 「明日への言葉」マーサ三宅。81歳の現役のジャズ歌手である。
 私はこの歌手の歌を聞いたことがなかった。

 対談の中で最近発売したアルバムの歌を披露した。
若々しい声、心にしみこむ歌だった。英語は分からないのに、美しい英語の発声を聞いているとその意味が分かるような気さえした。

 ちなみにマーサ三宅は大橋巨泉の元奥様、歌手としてだけでなくスクールを設立し有名な歌手をたくさん輩出しているそうだ。

 いい歌声を聞き終えていい気分で五時に起きた。

 投票にも早いうちに行った。

 余裕で街まで出かけようとバス停に向かった。
 あれ?なぜ?バスがまさに動き出したところだった。

 日曜ダイヤだったことをすっかり失念していた。
 30分の遅刻^^;;;
 テーマは「認知症」。研修する人がこれではね~~^^;;;;

ハタハタ2014/12/22 21:45

 郷の姉からハタハタが届いた。

 尾と頭を落とし、味付けをしてフリーザーパックに何個も小分けにして
いつまでも貯蔵できるようにしてある。

 ハタハタは一年を通して日本近海の深海を回遊している魚で北日本沿岸に産卵のために集まる。産卵に適した水温が、丁度秋田辺りの沿岸を中心とした海域になるのだという。

 冬、北の海が荒れる頃になると「そろそろハタハタがあがる」・・・と
昔も今も変わらない男鹿の浜は祭りのような賑わいになる。

 私の生家は浜からは離れた内陸部にあったが、ハタハタの時期になると箱で買い、長い冬の間、来る日も来る日も串に刺し囲炉裏火で焼かれたハタハタが食卓に上がった。

 戦中戦後の貧しい暮らしのなかでハタハタは大事な蛋白源であった。

 深海の魚ゆえか ハタハタにはうろこがない。ぬめりがあり、棘が固く魚体も小さいので調理に手間がかかる。
 何処の家でも2箱も3箱も貯蔵用に作るのが女たちの仕事だった。

 今は流通も発達し、冷蔵庫もあり便利にはなっているが 調理は昔と変わらず 面倒だ。

 86歳の姉には負担だろうと送らなくていいからねと言っていたのに律儀な姉は今年も送ってきた。

 昔を思い出しながらハタハタを味わっている。

2014/12/24 20:53


 買い物帰り 公園の木にスズメがスズナリ^^;; というほどではないが
最近群れている雀を見かけることが少なくなったのでケータイで撮ってみた。
 (雀の数が少なくなったのは日本だけではないようだが20年前と比べると半減しているだろうとの説もある。)


 数年前まで、居間の窓から隣の家の高い樹が見えた。
 夏は空に広げた枝に葉が茂り台風の来るころは大きく揺れて風速計の役をした。
 季節が移ろい葉が落ち 裸木になると百はいるだろうと思うほどのスズメが枝に並んだ。

 じっとしているかと思うと枝を変えたり、いっせいに飛び立ったり、また戻ってきたり、そんな様子を夫は時折眺めることがあった。

 夫が呟いた言葉を思い出す。「若いころは思いもかけなかったことだが雀の何気ない動きが年寄りの暮らしには慰めになることもあるのだなあ」

 居間の窓から外を見る。

 隣の高い木は伐採され空っぽの空が広がっているばかりだ。