断捨離2014/11/04 22:22

 知り合いと話していると身辺整理のことになることが多い。
「断捨離」は難しいという話になる。

 育った時代のせいではないか^^;;
 終戦後の物のない時代に育った。
 着るものは姉たちのお下がりばかり、破れると「ツギ」を当て、「ツギ」の上にさらに「ツギ」を当てたようなものを着て育った。

 今の衣類はすりきれない。
 買った時のままの洋服を眺めて「工夫をすれば生かせるのでは?」と思ってしまう。
 小学生のころは文房具がなかった。白い紙は宝物だった。

 千代紙のような包装紙、真っ白な紙など捨てるのに抵抗がある。

 はたまた 血筋のせいではないか…とも思う^^;;
 祖母や母は古い着物は丹前にしたり、端切れは縫い合わせたりこまめに針を使っていた。

 と、「断捨離」のできないことを、時代や血筋のせいにしたがっているが、つまるところ原因は自分の貧乏性と怠け病のせいだ。

 「もったいない」と思うことは恥ずかしいことではないが私は怠け者で母たちのようにそれを生かすためのリフォームを実行していない。^^;;;;;

 本や、写真や、日記の整理は別の意味で自分のものはともかく もっとむずかしい。

 〇さんに断捨離が進まなくて困ると嘆いたら、〇さんもご同様だと言う。
 「第三者に頼むしかないね。」と〇さんは答えた後で
 「そだ、二人で入れ替わってお互いの家を整理しましょう」と言ったので笑ってしまった。

 80歳に手の届くところまで来て、未だこんな調子、この先どうなることやら~^^;;;

ウオーキングがてら2014/11/09 21:34

 10月の紅葉ツアーが中止になって、その後〇さんが企画してくれた11月のツアーも応募人数が足りなくて中止になった。
 

 既に立冬も過ぎた。
 今年は紅葉狩りもしないまま深まりゆく秋を見送るのかと灰色の空を眺めていた。
 

 あれ?近くの神社のイロハモミジをまだ見ていなかった。

 いつもはバスで行く4キロばかり離れているスーパーに用事があるが 
今日は歩いて途中神社の紅葉を見ることにした。

  カメラをリュックに入れて家を出た。
念のために傘も入れたがどんよりと暗い空、いつ雨が降り出してもおかしくない。

 初めての人は樹齢200年とも言われるモミジの前で「わあ~!」と声を上げるほど真っ赤に色づくのだが、今日は陽の光がない中静かなたたずまいだった。

 正面から見ると赤い枝が広がり 階段を上って振り向くと日が当らないせいか緑が勝っていて面白いと思った。

《正面》


《後ろから》



 写真は5枚撮っただけでスーパーを目指して歩いた。
余裕で歩けた^^。
 

 帰りはバス。バスを降りたら雨が降ってきた。


ベレー帽2014/11/11 21:11



 きのう歯医者に行った。

 診察を終えて待合室に戻ったらおばあさんと付添いの方がいた。
帰る身支度をして帽子をかぶったらおばあさんが「よく似合っていますね」という。

 日頃ほめ言葉には慣れていないので曖昧に笑っていると「色合いもいいですね」と重ねてほめてくれた。

  昨日は風が強くて、めっきり薄くなった頭髪が風に吹き飛ばされると一層みすぼらしくなるので娘のお古のベレーを被って出たのだった。

 色はモスグリーンで年寄りの自分には・・・と気にしていたので思いがけない言葉で嬉しかった。

 先日もベレー帽でこんなことがあった。

 黒いベレーで美容院に出かけた。
 奥さんが一人でやっている店でもう20年以上利用している。

 お客が他にいなかったのでおしゃべりも弾んだ。
支払いを済ませて帰る時に聞かれた。

 「ベレー帽って斜めに被るものなの?」
 「別に決まってはいないと思うけど・・・私はほら いつもデカイ顔してるから こうやって半分顔を隠しているのよ」といったら美容師さんがアハハと笑いだした。

虹が出た2014/11/13 20:44


 北日本は荒れて各地で初雪など厳しい寒さに見舞われたが当地方は時折日差しもあり、買い物の帰りに虹が出ていた。

 それぞれの色がくっきりとして太く大きく半円を描いていた。
カメラを持って二階に上がったがあいにく家に遮られて一部分しか見えない。
 いつものことだが虹を見ると嬉しい気分になる。
 来客の予定があったので戻って全体像を撮ることは諦めた^^。

 買い物に行く時町内のお世話役をしている〇さんに会った。
「先日はお世話様でした」とお礼を言った。

 ここの町内ではお年寄りを対象に毎月「お茶会」が開かれる。

 10日にその会に出席して「介護予防栄養講座」を受けた。

 平均寿命と健康寿命の差が男性8年、女性12年だそうでその差を縮めるのが食生活のあり方だと言う。
 一人暮らしの気ままな食生活の婆には耳の痛い所もあったが豆腐入りの白玉団子の試食もあって、楽しく美味しい会だった。

 これまでも「お雛祭り」の巻きずし作り「有機肥料づくり」など毎月の行事を企画しお年寄りの親睦の為に活動されている。

 「大変なご苦労ですね~」と私が言ったら、
「いいえ、次は何をしようとあーでもないこうでもないと皆でワイワイ相談するのが楽しいのよ」との答え。

 我利我利亡者の自分とは懐の大きさが違うなあと感じ入った。

何気ない冬の日2014/11/16 19:37

《空き地のセイタカアワダチソウ》



 〇さんが遊びに来た。
 
 老いの暮らしの中でも笑いはなくしたくないものだと思っている。
 エスプリの利いた笑いは無理としてもダジャレで笑い合う友達がいたらいい。
 が、この冗談と言うのが微妙に難しくて受け方によって笑いどころか相手を傷つけたり怒りを買ってしまうことさえある。

 〇さんと私はよくゲラゲラ笑っている。笑いのツボが似通っているのだろう。

 お互いの息子が幼稚園の頃からの付き合いでもう40年も経っている。
 私は転勤で何度か仙台を離れたが〇さんは仙台で生まれ大学時代を除いて仙台から離れたことがない。したがって仙台のことは詳しいし知り合いも多い。

 縁とは不思議なもので子供の母親として知り合ってから 子供同士は長じて環境が変わり、いつの間にか親交は無くなってしまったが親の方は今も心を許してゲラゲラ笑い合える交わりを続けている。

 〇さん 「知り合いの《モンカー》がね・・・」
 ばあ  「は?その《モンカー》ってなんですか」

 〇さん 「自分を省みないでいつも他人や周りに文句や不満を言う人   がいるでしょう。そんな人のこと、私の造語だけど・・・・アハハ」
  
      ゲラゲラ・・・自称《ゲラリスト》の婆は大笑いした。友とは有り難いものである。

姉と妹2014/11/22 20:57

 珍しく姉から「遊びに来ない?」と電話があった。

 「うん、何時に行ったらいいの」
 「すぐでもいいよ」
 と言ってもまだ8時半、洗濯も済んでいない。
 「かたずけ済んだら行くからよろしく」

 姉と私は歩いても行ける近くに住んでいるがお互いの家を行き来することは滅多にない。〇さんに「折角近くにいるのに変なの」と言われるほど。
 電話では一時間を超すおしゃべりをする^^;;;

 姉は間もなく80歳の誕生日を迎えるが体力的には私より若く週4回もスポーツクラブに通っている。
 そんな忙しい姉の時間を奪うのもはばかられて訪問を控えている所もある。

 二歳違いの姉と私は小さいころ性格が違っていた。

 姉は右を見なさいと言うといつまでも右を見ている素直な子で、私は右と言われると左をみるような人の言うことを聞けない子だった。

 顔も違っていた。姉は色白で私は黒かった。
 父は「白嬢」「黒嬢」を愛称で「シロジョッ子」「クロジョッ子」と呼んだ。

 姉は台所の手伝いをし、私はせいぜい縁側の拭き掃除をするくらいだった^^;;
 年頃になって姉は早々に結婚し、私はいつまでもうろうろしていた^^;;

 姉の家に行くと、我が家とは違うなあと思う。
主婦力の違いを思い知らされる。

 断捨離に悩んでいる私とは違いゴチャゴチャしたものがなくすっきりしている。
 家の周りに野菜や花を植えているが雑草がない。

 性格が違っても、暮らしの形が違っていても幼いころから培われた共通の「何か」がおしゃべりの中に出てきて繋がりを感じるのは嬉しいものである。

 若い頃は違って見えた顔もアラエィ(?)ともなれば しわやしみがが増えてシロもクロもなくなり 今はだれが見ても姉妹と分かる似たもの同士になった。

忘却の彼方に2014/11/28 19:04

 しばらく顔を見せなかった娘が夜にひょっこり現れた。

 忙しい中 老母の陣中見舞いと思っていたらそれもあるが預けているアパートの鍵を返してもらいたいと言う。

 エ、エッ!鍵?? 全く記憶にない。

 薄情な母は大震災の時以来 つまり三年半以上娘の所に行っていない。

 震災の時あずかったのかと聞いたらこの夏に来た時だという。

 言われても覚えがない。ポワ~ン・・・

 仕事で留守をしている部屋にいつでも入れるように 私に玄関のカギを置いて行ったのだと言う。
 わずか3カ月の間に鍵は忘却の彼方に消えてしまった。

 折りから断捨離、断捨離とおまじないをかけて細かいものは捨てるようガンバッテいるので一番に思ったことは鍵も捨ててしまったのではないかとの思い。

 娘は確かに渡したという。

 有りそうなところを開けたが出てこない。

 そして、まさかねえ~と思いながらいつも手元に置いているハンコ等が入っているケースを見たらありました!

 そう、そこにしまう時 鍵がすぐ見えるように派手な巾着のストラップを結んでケースに入れた記憶がようやくよみがえってきた。
 一件落着。

 でも、認知の進んでいる現実は厳然と・・・トホホ