かくも老いというものは・・・2011/05/05 10:19


 朝、Yさん(嫁)が「セーター裏返しでは?」と言ってくれるまで気づかなかった。
アリャ!^^;
 もごもご言い訳のそのすぐ後で続いて茶碗を間違えた^^;

 


 弘前公園に桜を見に行った娘が土産話と一緒にキーホルダーをくれた。
 カギ穴用の電灯が付いているという。どうやって点けるの?
 裏にあるボタンに気が付かず聞く。

 


 瓶のふたやネジとの勝負でも己が力の弱っているのを感じる。

アルミ缶のプルタブを持ち上げるとき「やがて開けられなくなるのだろうな」と思う。
 引っ張るのに手間取るようになった。

 

お菓子やプレゼント用のしゃれたパッケージはあちこちひっくり返して開け方に迷う。

開け方のしるしとか説明が付いているが老眼には細かすぎて面倒だ。

 

この前コンビニでおにぎりを買った。
1・2・3番号が振ってあった。手順どおりにしたつもりが 海苔とおにぎりがばらばらになった。

アリャリャ^^;

頭の良い人が海苔が湿らないように考えてくれてるのに頭の悪いばぁは折角の工夫も活かせない。

不器用に加えての老いだからなーとひとりで笑ってしまった。

2011/05/07 12:48

 暦の上では立夏も過ぎた。
我が家のGWは終わって今日は寝具の洗濯をした。

 この時季自然は華やかな彩りを見せる。
チューリップ、水仙、プリムラ、パンジーやムスカリ、芝桜など家々の花壇の花に加えてハナミズキ、ハナズオウなど木の花も色を競っている。

 北国の雑木林は美しい。散り遅れた桜のくすんだピンクと落葉樹の黒い木肌の枝から萌えだしたみずみずしい緑色。春の優しい光に透き通って全体の景色を柔らかくしている。

 今年も○さんがワラビをたくさん届けてくれて帰省中の子供達にも食べってもらった。
 ワラビは○さんのご主人が採ってくれたもの、なんでも秘密の穴場を持っているそうで毎年春になると茹でたワラビが届く。

 ○さんが「今度『はばきぬぎ』をしようね」と言った。
 「うん、懐かしい言葉だこと!」
 「アハハ『はばきぬぎ』分かる?」
 「アハハ・・・わかるよ」

 「はばき」は漢字で脛布と書くが昔の旅人が使った脛に当てる脚絆のようなもの、
 秋田では仕事が一段落した時、慰労会の「はばきぬぎ」をする。

 ○さんは同じ秋田出身だが北と南に離れた故郷だから方言で言う時お互い「わかる?」と確かめあう。
 そして同じ言葉を共有できると子供のように楽しい気分になる。


 五月に入って施設の受け入れ態勢も整って、ようやくプールとボラの活動が再開した。

 この春は特別の春だから自然の美しさも一層心にしみる。

 ゆったりと「はばき」を脱いでも、この先も震災で苦労している人たちのことを忘れないで暮らしていきたいと思う。

母の日2011/05/08 21:08

 今日8日は 母の日。
母の日の起源はネットで見ると諸説あるが日本の母の日はアメリカから入ったようだ。
 この日は「日ごろの母の苦労を労わり、感謝を表す日」とある。


我が家の母の日は二日早い6日に繰り上がった。
 連休で来ていたYさん(嫁)がケーキとお花を贈ってくれた。
一緒に来ていた娘夫婦と5人でわいわい言いながらケーキをいただいた。
 

  「苦労を労わり感謝の日」の主旨に沿うような母親像からは遠い親だからプレゼントをされると恐縮する^^;
 
 せめて足手まといにはならないようにと思っているがアヤシクなってきた^^;;;

体温計2011/05/12 17:29

 連休で来た若い人が熱を出して使った体温計が出したままだった。

 そう言えば体温計を使ったのはいつだっけ、
 若い人と違って疲れたなと思えば横になり、体に無理をしないで済む生活だからもう何年も熱を出すような体の不調はない。

 薬を飲みながらの暮らしとは言え、ありがたいことだ。

 体温計をしまう前に測ってみようかと、軽い気持ちで腋の下へ・・
ん?@@!
35,8度!低い!

 36.5度はあると思っていた。
 自覚のないまま体温は律儀に年を取っていた^^;

 体温が一度下がると15%ほど代謝カロリーが下がると言われる。
高年になって太りだすのは残ったカロリーが蓄積されていくからという。

 運動と食生活の管理をしなさいという警告とは思うが
それがなかなかねえ~~^^;;;;

美容院へ2011/05/16 18:20

《雑木林の藤》

 藤の花が満開だ。
 家々の庭の藤棚の豪華な花もいいが、山藤のたおやかに咲いているのも風情がある。

 美容院に行ったらオーナーの奥さんに「あら~大丈夫でした?」と迎えられた。
 思えば前回美容院に行ったのは二月の中旬だった。

 この美容院は住宅地の奥まった小路にあり奥さんが一人でやっている。
 私はパーマが伸びた時だけでなく気持ちをパリッとさせたい時も美容院に行くことがある。

 奥さんは50代と若いが とりとめのないおしゃべりの中から物の考え方や生き方の姿勢だとかハッとするものを戴いて気分転換が出来る。

 このたびは話題はおのずと震災のことになった。

 当日は93歳のお得意様の髪を整えていたが大きな揺れにも動ぜずしっかりして感心したと言った。

 お得意様の中には一人暮らしの年配者が多いらしい。
その中の一人である私が震災後なかなか現れないので心配していたのだそうだ。

 頭を綺麗にしてもらって やさしい気持ちも戴いて少し若返った気分、ありがとうだ。

 ボラも忙しくなりそう、遊びも忘れず 美容師さんのようにたおやかに生きたいものだ。

あたふたの一週間2011/05/21 21:55

この一週間はあっという間だった。
大した用事ではないのだが外出が多かった。
外出が多いと家の用事が滞る。

時間のある時は怠けているくせに外に用事が出来ると
あれもこれもと怠けてしてない仕事を思い出すのは悪い癖^^;;

「ローマは一日にしてならず」というけれど
「老婆はいつまでもならず」なんて・・

家事が溜まるのは年のせい。
*回路が怪しくなり段取りが悪い。
*とりかかるのが遅い。
*作業が遅い。要領が悪い。
*体力不足で続かない。

話が逸れるが例え4時間しか睡眠がとれなくても目覚めに「あ~よく寝た!♪」と声に出すと元気が出ると心理学の先生の講演で聞いた。

家事も「さあ、やるぞ~♪」のノリでこつこつと。
それに忙しいのは退屈なことよりいいことかもしれないからね^^。

U姉のこと2011/05/23 22:05

 
 押入れから「文芸○○」なる冊子が出てきた。
二番目の姉が入っていた同人誌である。

 U姉の作品が載っている。
 書き出しの一節、

 「山なみは春紅葉であった。
 車窓の景色は、緑一色でありながら木々はそれぞれの色合いを出し、光となり影となり、みごとな調和を保って、しばらくは沿線に明るい森が続いた…」

 子供二人を生み育てながら仕事を続けた後、定年を迎え 趣味を楽しもうと張り切っていた頃だろう、原稿30枚以上の作だ。

 人生とは分からないものだ、その数年後に心筋梗塞で倒れ植物状態が3カ月ほど続いた。奇跡的に目覚めはしたが、機能が元に戻ることはなかった。
 今も施設のベッドに寝たきりで9年も経とうとしている。全てを看護の人の手にゆだね、ゆっくりした会話は出来るが時々意識が混濁する。

 姉は女学校の頃から物語を作るのが好きで、自分の作ったものを級友たちに読んで聞かせ、級友は「明日もね」と続きを楽しみにしていたと聞いたことがあった。

 私は作文が苦手で中三の夏休みまで宿題はこの姉に手伝って貰っていた^^;

 姉は姉妹の中で一番の頑張り屋だったが仕事を終えてからは温和な伴侶と畑を耕しスローな暮らしを楽しんでいたのに。

 何事も健康でなければはじまらない。
 健康は暮らしの礎、とつくづく思う。

「イバラキング」というメロン2011/05/26 21:02


 お風呂に入っていた時、電話が鳴っていた。
上がって娘に「電話した?」と電話したら「うんにゃ」という。

 その何の用事もない電話から、娘が到来物のメロンがあるから持っていこうかという話になった。
 「わざわざメロンのために高速で来るの、次の日は仕事でしょうに」
で、夜遅くなってメロンを二個もってやってきた。

 そのメロンの名前が「イバラキング」というので笑ってしまったが切ってみると滅法うまい。
 「いままで食べた中で一番おいしい!」
(おいしいものを戴くと出る定型セリフ)

 「イバラキング」の由来は茨城王。
 ついでに面白いネーミングの食べ物をググってみた。

 茨城には「惚レタス」というレタスもあるらしい。
「佐藤錦」は山形のサクランボの馴染み深い銘柄だが
他に「高砂」「紅秀峰」という品種もありいずれも強い相撲の四股名のようだと書かれていた。
う~む、確かに!

 「デンジャラス」や「スイカです」というスイカもあるという。
ネットで見るとよく考えるよなーと思うほどいろいろ出てくる。

 検索しているうちに茨城県はメロンの生産量が日本一とも知った。
ちなみに「イバラキング」は二年ほど前開発された新品種だそうで、全国的にはまだ馴染みは薄いようだ。

 茨城県とはなんの関係もないばあだが もしスーパーなどで「イバラキング」を見つけたら是非ご試食あれ!^^。

つぶやき2011/05/30 10:55

 先週Kさんと会った。
「しばらくね~この前会ったのはいつだったかしら」
 記憶ツールが壊れているからこの手の質問に答えられる私ではない。^^;
 帰宅して調べたら1月の末らしい。
へぇ~@@!ずいぶんと会わずにいた。

 Kさんと知り合ったのは10年ほど前あるボラのサークルだった。
活動中は個人的な交流はなかったが、それぞれの都合で会を離れてから時々外で会っておしゃべりを楽しむようになった。

 毎回、同じ店で同じ時間に、決まったようにコーヒーとサンドを注文し二、三時間お尻が痛くなるまで粘る^^。
 前はTさんと三人で「○○会」と恐ろしげな名前もあったのだがTさんは遠くへ転居された。

 Tさん、お元気かな~ 

 Kさんとは二月に約束していたのを急用でキャンセルし、その後あの地震があり お互いに落ち着いて逢いましょうかとなったのが先週というわけ。
 少し体調がよくなさそうな感じだったからおしゃべりはほどほどにと思っていたのに二時間も経っていた。失敗^^; その後具合悪くしてないかな。

 Kさんは私より10歳近く若く、それでいて人生経験が豊かでパーフェクトを目指す人、
 私はアバウトのいい加減人種、知恵をもらうのはいつも私なのは申し訳ないけど 付き合って貰えるのは案外私のノー天気ぶりを楽しんでいるのかもとうぬぼれている^^;;

 お互い無理をしないでさらりと付き合えておしゃべりの後は心が元気になっている。

 Kさんこれからもよろしく~~Tさんにも会いたいね~

雨の日に2011/05/31 18:36

 昨日は仙台で一時間に40ミリ近い風雨で一日何処にも出られなかった。
 こんな日は読書に最適なのだが恥ずかしながら近頃はさっぱり本を読まない。

 数日前亡夫の切り抜きを整理していたら「田辺聖子の百人一首」があった。
 27年経っているが読んだ記憶がない。
 多分そのころは田辺聖子を読みもしないで食わず嫌いをしていたのだと思う。

 百枚そろっている切り抜きを捨てるのはどうかな~と保留のままにしてあった。
 あれを読もう。
 
 1984年11月に水曜日ごとに(途中から土曜)掲載されて二年で終わっている。

 歌を一首ずつ取り上げて現代文に訳し作者の素性を紹介し 詠われた時の背景など田辺氏の想像も絡めて軽快に親しみやすく書かれている。(のち「田辺聖子の小倉百人一首」として出版されている。)

 何しろ27年前の切り抜き、色あせて印字が現在の半分ほどではと思うくらい小さい。
 昔の年寄は新聞も読みずらかったろうなと思いながら昼間から灯りを付けて読んだ。

 裏面の通販の広告も面白かった。値段や、商品の種類など、モデルさんも今よりはちょっと太めなのも微笑ましい。

 百人一首は小さいころ遊んだので今でもほとんどの歌を諳んじることが出来るが作者名のわかるのは数首。

 切り抜きを読みながら「ふん、ふん」とややこしい系図を想像してみたが読み終えたら綺麗に消えた^^;;
 大体ルビが振ってないと読めない名前を覚えるなんて無理な話なのだった。
 楽しく読んで・・・これで心おきなく処分も出来る^^

それにしても月日の経つのは早いな~~しみじみ。